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わたみ自然学校、28人の児童が「命の循環」を学ぶ

2025.11.21  コラム

ワタミ11月1日・2日に、千葉・11市のワタミファーム山武農場で「第27回わたみ自然学校」を開催した。

「わたみ自然学校」は小学校4~6年生の児童を対象に毎年開催。今回は28人の児童が参加し、農業・林業・漁業の体験から「命の循環」について学んだ。

渡邉美樹校長(中央)と参加した子どもたち

自然学校では「命・自然・友達・生活習慣・夢」の5つをテーマにして、野菜の収穫や生き物探索、野外炊飯、作文発表などの多彩な体験型プログラムを実施している。今回のカリキュラムは1日目に山武農場での野菜収穫、日向の森での林業体験、2日目には九十九里浜でのサンドアートなどが行われた。

「よろしくお願いします」という元気な挨拶から始まった自然学校。到着して最初のプログラムは1日目の夕飯の食材にもなる野菜収穫。サツマイモとニンジンを収穫するグループと、里芋と大根を収穫するグループの二手に分かれて、収穫体験が始まった。

ワタミ自然学校のスタッフから収穫方法についてレクチャーをうけると、児童たちは収穫作業を開始。作業中、男の子から「すごい」と声があがる。手元を見てみると、いくつも連なった大きなサツマイモが見つかったようだ。形を崩さないよう丁寧にサツマイモの形状に沿って土を掘り返し、時間をかけて収穫できたサツマイモに喜びを大きくさせていた。

大きなサツマイモを収穫

午後に行われた日向の森での林業体験では、樹齢70年のスギの主伐と樹齢20年のスギの枝打ち。枝打ちはスギの低い位置にある枝などを切り落として、まっすぐに伸びた良質なスギを育てていくために欠かせない作業だ。子どもたちはひとりひとり剪定ノコギリを持って枝打ちし出す。参加者の女の子は切り落とした後、「そんなに力を使わなかった」と感想を口にしていた。

主伐では子どもたちが交互に切り込みをいれていき、最後は森林組合のスタッフがチェーンソーで切ったのち、木にかかったロープを子どもたちが引く。「ドーン」という轟音と若干の地響きに子どもたちも驚きを隠せない様子のようだった。

林業体験を終えて日向の森から再び山武農場に帰ってきた子どもたちが次にとりかかったのは野外炊飯だ。メニューはカレーとサラダ、スイートポテトだ。ピーラーを使った皮むきや包丁での作業など、不慣れな子もいるが男の子・女の子関係なく一生懸命に取り組む。そうしてメニューができあがり、「いただきます」という掛け声とともに「おいしいね」といった声や1日目の一連の体験を話し合うなどしながら、ゆっくりと味わっていた。

 

2日目は海でサンドアートを行った。サンドアートは砂と水を合わせて型をとって形づくるもの。そこに各々、海辺の貝や魚で飾り付けを行った。その後は、ワタミ本社で報告会を行い「班で頑張ったこと」や「自分が一番楽しかったこと」などをそれぞれ発表し、自然学校の全行程を終えた。

サンドアートを楽しむ参加者

報告会では新聞のように発表した班も

■自然学校で「命の大切さを学んでほしい」

こうしたプログラムは子どもたちに「命の循環」を実体験で学んでもらうこと、そして自分自身もその「循環」のなかにあることを知ってもらうためのようだ。「わたみ自然学校」の渡邉美樹校長(ワタミ代表取締役会長兼社長CEO)は子どもたちに向かって次のように語りかける。

子どもたちに語りかける渡邉美樹校長

「28年前に自然学校を始めた理由は、命の大切さを知ってほしいという思いでした。野菜をつくるのは本当に大変です。今夏は乾燥していて炎天下のなか何回も水をまかなければならなかった。そういった苦労が実って、土のなかの命が大きくなり大根やニンジンになる。みんなが『いただきます』と言うのは、そういう命を頂くということだと知ってほしい」

「10歳の時に母が亡くなったことで学んだことがあります。人生は一度きり、必ず亡くなるということ、そしていつ最期が訪れるかわからないということ。だから、1分1秒を大事にして生きようと思った。命の大切さ、時間の大切さ、そして同じ人はひとりもいない、自分は地球の歴史のなかで同じ人はいなくて大切な存在であるということをしっかりと覚えておいてください」

自らの体験も交えながら、「命の循環」や人生において「大切なこと」、そして「夢は叶う」ことについて熱弁した渡邉校長。その後の質問コーナーでは、子どもたちから出てきた直球の質問に正面から答えていた。

 

オルタナ編集部 萩原 哲郎氏


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