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有機農業を始めた理由

有機農業を始めた理由

お客様に美味しい料理を、農薬などを気にせずに召しあがっていただきたい。そのためには、野菜は有機農産物にしたい。しかし、市場には有機農産物はほとんどありませんでした。それならば、自分たちで生産する事が一番早道であり、環境への負荷が少ない有機農業を推進する事は外食企業の使命であると考えました。
2002年に有限会社ワタミファームを設立し、千葉県山武町(現・山武市)にて農場運営を開始しました。2004年には北海道瀬棚町(現・せたな町)に農場を開設。以降、北海道の弟子屈牧場、美幌牧場、群馬県の倉渕農場、千葉県の白浜農場、佐原農場、京都の京丹後農場、兵庫の丹波農場、大分県の臼杵農場と順調に生産拠点を増やしてきました。現在では、北海道から九州まで全国12か所、約632ヘクタールの農場と牧場を展開しています。(2016年9月末現在)

全国のワタミファーム

1美幌峠牧場(北海道)
北海道網走郡では、2013年度より、美幌町から借り受けた美幌峠牧場で放牧事業を行っています。美幌峠牧場では、日本短角種、ホルスタインを、夏場を中心に放牧飼育するほか、町内外の牛の放牧を請け負っています。
地域での資源循環によって飼料資源を確保し、資源循環型の畜産の確立を図ることで、地域のブランド牛としての付加価値化と地域社会の活性化を目指します。
2瀬棚エリア(瀬棚農場、酪農、養鶏、瀬棚工場)
北海道せたな町では、2004年より畑作、養鶏、酪農、乳製品加工の各事業を行っています。鶏は、平飼いで飼育しています。乳牛は有機牧草と有機飼料を与え、大切に育てています。その生乳と鶏卵を主原料とし、乳加工品(チーズ、バター、アイスクリーム)を生産し、外食店舗での提供や、株主様優待「産直品」として提供しています。
3倉渕農場(群馬県)
群馬県高崎市では、2012年度より、従来の高原野菜の栽培のほかに、牧草の生産を本格的に開始しました。2015年からは牧草に加えて飼料用トウモロコシの栽培も試験的に開始しています。また、白菜の生産では外食店舗で使用する全ての量をまかなうことを目指しています。地域で必要なものは地域でまかなうという地産地消と、自社の生産量を増やし、海外調達が滞った際に発生するリスク軽減を目指します。
4東御農場(長野県)
長野県東御市では、2012年より東御農場を運営し、レタスを5haの面積で栽培し、地元農協様や地元の市場へ出荷しています。また、地元農協様をつうじて地元生産者様から野菜を供給いただくなど、相互に野菜を出荷・購買することで地域に根ざした農場運営を行っています。
5千葉県北総地区(山武農場・佐原農場・集荷センター)
千葉県山武市(旧・山武町)では、2002年に初めて農場を開設し運営を開始しています。また、2005年には香取市(旧・佐原市)に農場を、2011年には宮里市に北総集荷センターを開設しています。
千葉県北総地区では、畑作、「北総集荷センター」「千葉県公設市場」での集荷・販売を行い、「有機循環型モデルタウン」づくりを推進しています。地域の契約生産者様やお取引業者様と協力し、人材育成、農産物の加工・流通をエリア内で完結できるよう取り組んでいます。
千葉県山武市にある土づくりセンターでは、ワタミグループの工場(手づくり厨房)から出た食品残渣を堆肥化する取り組みを行っています。地元の食品残渣などを受け入れ、ニーズに応じた堆肥づくりをし、堆肥の外部販売も視野に新たな活動を展開していきます。
6白浜農場(千葉県)
千葉県南房総市では、2004年度より白浜地区(旧白浜町)で主にしょうが、大根、レタス類の栽培を行っています。グループ内での消費のほか、地元への出荷・販売も行っています。また、地域で盛んに栽培されている菜花やレタス類の集荷を行い、グループに出荷することで地域の活性化に少しでも貢献できるように取り組んでいます。
今後も温暖な気候を活かした地域ならではの活動に取り組み、地域の活性化、自社への年間を通じた調達を目指していきます。
7京丹後農場(京都市)・丹波農場(兵庫県)
京都府京丹後市では、2006年度より営農を開始。水菜、大根、人参、玉ねぎ、聖護院蕪を中心に9.5haの農地を管理しています。すべての圃場で有機JASの認証を取得しており、京都の伝統野菜「京野菜」を有機JAS規格で生産し、自社グループや、JA京都様、有機専門の事業者様へ販売しています。生産、販売においては普及センター、行政、全農京都の皆様とも連携し地域一体となって進めております。
兵庫県丹波市では、2013年度よりワタミ手づくり厨房丹波センターに併設し営農を開始。当初は1haの農地面積より開始し、2016年12月現在は玉ねぎ、レタス、大根を中心に2.5haの面積を管理しています。主要栽培品目である玉ねぎの一次処理(皮むき)を自ら行うことで、より新鮮な農産物の価値を高めて自社グループに供給しています。丹波市の有機農業グループの野菜についてもワタミグループへ供給しています。
8臼杵農場(大分県)
大分県臼杵市では、臼杵農場を運営し生姜、サツマイモ、はだか麦、ベビーリーフなど、地元の基幹作物を生産しています。また、大分県にご協力いただき、栽培方法の検証や土壌分析、栄養価や糖度の分析を実施しながら、輸出向けのミニサツマイモの試験栽培にも取り組んでいます。

環境にもやさしい有機農業

有機農作物は、どのように決められているのでしょう?
有機農産物は、基本的に農薬、化学肥料を使用しないで栽培され、しかもJAS法(日本農林規格)による厳しい条件をクリアしている野菜なのです。
有機野菜と表示できるのは 種まき、苗の植付け前2年以上(果物は収穫前3年以上)農薬、化学肥料を使用しないで有機的に土づくりされた畑で生産されなければなりません。
有機農産物と表示する場合、農林水産大臣が認定した登録認定機関に申請します。登録認定機関は申請した生産者の畑に検査員を派遣し数々の検査をしたうえで判定します。以上の検査に合格にした場合、登録認定機関はその畑を認定して「有機JASマーク」を発行し、そこでつくられる野菜が、はれて有機野菜と呼ばれるのです。
その上、翌年から毎年調査員によってチェックされる厳しい仕組みなのです。

農薬や肥料ばかりでなく、ビニールなどの資材にも、環境を考えた細かい規制があります。
有機農業は、私たちにとって安全な農作物をつくるだけでなく、私たちの住む地球環境をも考え、そして将来の人々にとって安全・安心で住みやすい環境を残そうとしている農業なのです。たとえば、ビニールハウスで大量に使われるビニール。燃やしても大気を汚染するダイオキシンなどの化学物質を発生しない資材に限られています。また農産物や資材などを保護する建物に使用される各種取材建材。シックハウス症候群などで問題となっている防腐剤や防虫剤などの薬品を使用した建材は許可されません。有機農家が増えることは、食卓にとっても、地球にとっても安全・安心が増えることにつながっているのです。

「有機循環型モデルタウン」の推進

有機農業を発展させ、永続的に生活できるような環境を創造することを目標としています。食料とエネルギー自給率向上を目指し、営農・集荷・加工・流通に加え、廃棄物の再資源化や飼料化など、それぞれのエリアに沿った形を提案しながら、すべてエリア内で賄うことのできる「有機循環型モデルタウン」を推進します。