有機農業を始めた理由
有機農業を始めた理由
お客様に美味しい料理を、農薬などを気にせずに召しあがっていただきたい。そのためには、野菜は有機農産物にしたい。しかし、市場には有機農産物はほとんどありませんでした。それならば、自分たちで生産し、環境への負荷が少ない有機農業を推進する事は外食企業の使命であると考えました。
2002年に有限会社ワタミファームを設立し、千葉県山武町(現・山武市)にて農場運営を開始しました。現在では、国内7か所の農場と牧場を展開しています。(2023年3月末現在)
環境にもやさしい有機農業
有機農作物は、どのように決められているのでしょう?
有機農産物は、基本的に農薬、化学肥料を使用しないで栽培され、しかもJAS法(日本農林規格)による厳しい条件をクリアしている野菜なのです。
有機野菜と表示できるのは 種まき、苗の植付け前2年以上(果物は収穫前3年以上)農薬、化学肥料を使用しないで有機的に土づくりされた畑で生産されなければなりません。
有機農産物と表示する場合、農林水産大臣の認証を受けた登録認証機関に申請します。登録認証機関は申請した生産者の畑に検査員を派遣し数々の検査をしたうえで判定します。以上の検査に合格にした場合、登録認定機関はその畑を認定して「有機JASマーク」を発行し、そこでつくられる野菜が、はれて有機野菜と呼ばれるのです。
その上、翌年から毎年調査員によってチェックされる厳しい仕組みなのです。
農薬や肥料ばかりでなく、ビニールなどの資材にも、環境を考えた細かい規制があります。
有機農業は、私たちにとって安全な農作物をつくるだけでなく、私たちの住む地球環境をも考え、そして将来の人々にとって安全・安心で住みやすい環境を残そうとしている農業なのです。たとえば、ビニールハウスで大量に使われるビニール。燃やしても大気を汚染するダイオキシンなどの化学物質を発生しない資材に限られています。また農産物や資材などを保護する建物に使用される各種取材建材。シックハウス症候群などで問題となっている防腐剤や防虫剤などの薬品を使用した建材は許可されません。有機農家が増えることは、食卓にとっても、地球にとっても安全・安心が増えることにつながっているのです。
「有機循環型モデルタウン」の推進
有機農業を発展させ、永続的に生活できるような環境を創造することを目標としています。食料とエネルギー自給率向上を目指し、営農・集荷・加工・流通に加え、廃棄物の再資源化や飼料化など、それぞれのエリアに沿った形を提案しながら、すべてエリア内で賄うことのできる「有機循環型モデルタウン」を推進します。