watami 心と心で、つながる未来へ

健康長寿科学栄養研究所

食を科学する
どの世代でも食べることを通して健康寿命を延ばしたい
そのためのエビデンスを構築する

健康長寿科学栄養研究所

ワタミ株式会社内に2016年4月に設立。介護事業に携わった経験を活かし、咀嚼力(そしゃくりょく)や嚥下力(えんげりょく)が弱くなった高齢者の方に向けた「形態食(※)」の基礎研究や製品化、また在宅高齢者の低栄養を防ぐため、訪問栄養指導や栄養調査などに取り組んでいます。「平均寿命」と「健康寿命」の格差が問題視される中、食の面から「健康寿命」の延伸に寄与するため、国の研究事業等へも積極的に参加しています。
また、ワタミの外食店舗のメニューについて栄養学の観点からのコラムや、ワタミの宅食の栄養教育用教材の作成、シニア向け再就職支援の介護調理講習、企業の働き方改革の食支援など幅広く活動しています。

形態食:
食べる機能が低下したため噛む力や飲み込む力が弱く、食事をそのままのかたちで食べることができない人に、もっとも適した状態で食事を提供すること。

所長コメント

世界から注目されている「和食」は、ユネスコ無形文化遺産として登録されました。
健康長寿の食事としての「和食」の理解促進を図るためには、食材の使い方と食材(栄養)が身体に与える作用とその科学的根拠をしっかりと立証していくことが、今後重要になっていきます。
そこで、健康長寿科学栄養研究所では、栄養の専門職が食と臨床の観点から栄養問題を発見し、「食べることの意義」を追究しながら急速に進む高齢化の中で健康寿命の延伸につながるような研究を進めています。

健康長寿科学栄養研究所 所長 麻植有希子

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食品栄養科学部門

栄養価や物性に配慮した形態食の研究開発や高齢者の消化吸収面に配慮したペプチドなどの臨床研究を行っています。これらの成果を国内外の研究会や学会等で発表しています。
※主な発表先:日本老年医学会学術集会、日本摂食嚥下リハビリテーション学会学術大会、日本静脈経腸栄養学会学術集会、国際ペプチド学術研究会など

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実践栄養科学部門

栄養ケアステーション

在宅で低栄養の危険性がある高齢者や食事療法が必要な方、認知症や独居で食事の見守りが必要な方への訪問栄養指導を医師の指示のもと行っています。また、在宅の栄養調査や国の研究事業への参画も積極的に行っています。

学会発表および研究論文

学会発表

  • 「介護食品の開発と給食・配食サービスの革新」2016年 フードシステム学会(麻植有希子)
  • 「混合オリゴペプチド製剤の 超高齢者栄養介入における応用」2016年 第4回国際食品由来ペプチド学術検討会(麻植有希子)
  • 「パン食習慣がある嚥下障害高齢者への高カロリーパン粥とおかず味の補食の組み合わせで実施した栄養管理」2017年 第32回日本静脈経腸栄養学会学術集会(麻植有希子)
  • 「地域に根ざした栄養ケア・マネジメントシステムの構築」2017年 第20回日本病態栄養学会年次学術集会(百瀬由香梨)
  • 「栄養のプロに聞いてみよう!足りていますか?嚥下調整食の栄養量 ~学会分類2013と両立させるには~」2017年 第23回日本摂食嚥下リハビリテーション学会学術集会(麻植有希子)
  • 「ミキサー食の胃瘻投与で全身状態が改善し嚥下機能改善につながった在宅連携例」2017年 第23回日本摂食嚥下リハビリテーション学会学術集会(麻植有希子)
  • 「パン食習慣のある嚥下障害高齢者への高カロリーパン粥で実施した栄養管理」2017年 第23回日本摂食嚥下リハビリテーション学会学術集会(神山佐奈美)

研究論文

  • 「高齢者における栄養状態と炎症および日常生活自立度との関連性」2015年 日本健康・栄養システム学会誌(麻植有希子)
     “Plasma TNF-α is associated with inflammation and nutrition status in community-dwelling Japanese elderly” Journal of Nutritional Science and Vitaminology (2015) Yukiko.oe .Ph.D.